個人輸入で海外から商品を購入したものの、サイズが合わなかったり思っていた色と異なっていたりして、やむを得ず返品しないといけないこともあると思います。
商品が届く時は待っているだけで届きますが、返品する時は配送会社を選びラベルを記入する必要があります。どんな送り方があって、送料はいくらぐらいかかるのか。
ここでは海外通販の返品として最も一般的な送り方である、日本郵便(郵便局)を利用したやり方をご説明していきます。
日本郵便の国際郵便発送方法を比較 (EMSと小型包装物の国際書留郵便航空便)
日本郵便の国際配送は種類が多くややこしいのですが、発送速度と送料の面から下図の中の「EMS」と「小形包装物」を説明します。
EMS:早く確実に届けたい場合に使います。早い分少々割高ですが30kgまで送れます。
小形包装物:時間的に急がない・安く送りたい場合に使います。重さが2kg以内、最長辺が60cm以内、3辺の長さの合計が90cm以内の物が送れます。90サイズを超えると小型包装物として送ることができないので注意が必要です。小さく軽い物で返品期限に余裕がある場合は、この発送方法が安いです。
小形包装物の中でもさらに分かれ、航空便(Airmail)、SAL便(Economy Air)、船便を選択することができます。
小形包装物-航空便:所要日数約1週間 航空便で発送されます。
小形包装物-SAL便:所要日数約1~3週間 実際の輸送は航空便だが手続き上の扱いは船便で、航空機のその日のEMSや航空便の荷物を全部積み込みまだ空きのスペースが開き次第発送という方法。なのでクリスマス等の物流が増える時期は後回しされてかなり到着が遅れることもあります。
小形包装物-船便:所要日数約1〜3ヶ月 船便で発送されます。
日本郵便 EMSの送り方
EMSは、日本郵便の海外配送方法の中で最速の配送スピードを提供しています。
損害賠償制度も付いており、無料で破損や紛失の際には2万円までが補償されます。(2万円以上の金額の物を送る時は2万円ごとに50円の追加料金で補償されます。)
送料は他配送方法等と比べると割高ですが、早くて確実なのがEMSです。
先ずはEMSの料金表です。
アメリカのSHOPなら、「第2-1地帯」 ヨーロッパのSHOPなら「第2-2地帯」の欄になります。
EMSラベルの書き方
近くの郵便局に行って、「海外へ送りたいのでEMS物品用ラベルをください」と言ってラベル(送り状)を貰ってきます。
EMS 物品用ラベル記入例
1:自分の氏名・住所
画像例の氏名・住所は 郵便 太郎 〒100-8798 東京都千代田区1丁目霞が関3-2 TEL:03-504-1234
この部分は万が一宛先に届かず返送された時に必要な部分なので、日本人が見る(必要な)部分になります。
なので、郵便番号、番地・部屋番号だけは、はっきり判るように書いてください。
2:宛先(SHOP)の住所
例)SHOPBOPへ返品
Name:SHOPBOP RETURNS
Addres:1301 East Washington Avenue
Madison,
都市名 City:WI 郵便番号:53703
l国名:U.S.A 電話番号:+1.877.746.7267 FAX番号:+1.877.746.7267
3:商品の内訳、数量、重量(合計重量)、価格、種別(贈り物など)
A:“Personal Use Return goods”と記入し具体的な品名を記入。Return goodsと入れることで返送国に入った時に関税がかかりません。書いてないと関税がかかってしまい、その分を返金額から相殺されてしまうこともあります。
品名は具体的に書かないと受け付けてもらえません。例えばclothes(服)はNGで、T-shirtやJACKETSと書きます。
参考:日本郵便の内容品の英語訳
Personal Use Return goods
T-shirt
B:返品なので空欄でOK
C:個数・重量・価格(通貨を記入してください。)
内容品の個数:1 正味重量:200g 内容品の価格:$135(インボイスに載ってる商品価格)
D:その他にチェックを付けます
E:20,000円を超える損害補償を希望される場合にはその金額を記入してください。
F:□上記内容品は危険物に該当しないことを確認済です。にチェックを入れます。
アルファベットでサインします。
後は商品を梱包して、ラベルを梱包品に貼り郵便局へ持って行きます。
小形包装物の送り方と料金表
小形包装物は基本追跡が付きません。追跡を付けたい場合は別途「書留の追加料金¥410」が必要になります。オプションは他にも保険・速達・受取通知があります。以下の料金表で実際にかかる返品送料を確認できます。
追跡なしの日本郵便国際配送料金表
追跡有りの料金表
航空便(追跡付き)の送り方 国際書留郵便の税関告知書の記入方法
近くの郵便局に行って、「海外へ送りたいので国際書留郵便ラベルをください」と言ってラベル(送り状)を貰ってきます。
ラベル記入例
Other その他へチェックし、内容品の明細・数量、重量(合計重量)、価格(合計価格)を記入します。
“Personal Use Return goods”と記入し具体的な品名を記入。Return goodsと入れることで返送国に入った時に関税がかかりません。書いてないと関税がかかってしまい、その分を返金額から相殺されてしまうこともあります。
品名は具体的に書かないと受け付けてもらえません。例えばclothes(服)はNGで、T-shirtやJACKETSと書きます。
参考:日本郵便の内容品の英語訳
送還方法①:航空・Airにチェック、種類②:小形放送物・Small Packetにチェックし
発送元の住所・氏名を書きます。ここは、万が一返送されてきた時に日本人が見るところなので、住所の書き順は日本式でも問題ないです。
届け先住所・氏名を書き、国際書留郵便にチェックします。
後は商品を梱包して、ラベルを梱包品に貼り郵便局へ持って行きます。これで小型包装物の国際書留郵便航空便としての発送は完了となります。
お得な発送方法 ネット限定サービス:国際eパケット
国際eパケットとは、国際郵便マイページサービスのオンラインシッピングツールなどでラベルを作成することで、小形包装物(2kgまでの小形物品)の、書留付きの航空扱いを、従来よりリーズナブルな料金でご利用いただけるネット限定のサービス
http://www.post.japanpost.jp/lpo/epacket/index.html
つまり、上記で説明した「小形包装物航空便書留付き」の発送ラベルを自宅PCで作成することが出来、手書きラベルより割安で送れるサービスです。
例えば、「日本郵便の料金・日数を調べる」で、イギリスへ500gの物を送るとして計算してみました。
国際eパケット:1,235円
小型包装物(国際書留付き)1,370円
国際eパケットの方が135円安く送れます。日本郵便への登録は必要ですが登録作業は1回だけですし、ラベル作成が入力で出来るのは魅力的ですね。
SHOPBOP(ショップボップ)等の返送料が高いSHOPでよく買い物する方は、登録をお勧めします。
航空便(追跡なし)の送り方 税関告知書CN22の書き方
国際書留郵便ラベルを使うと自動的に追跡付きになるので、追跡なしの場合はこのラベルは使いません。
税関告知書、発送元住所氏名・宛先住所氏名は全て自身で作成します。
先ず、郵便局から「税関告知書CN22(グリーンラベル)」を貰ってきます。
必要事項を下図のように記入します。重量は記入してなくても郵便局で測るので無しでも大丈夫です。
差出人(自分の)住所・氏名と宛先を手紙などを送る時のように、梱包品に直接書いてもよいのですが、手書きだと癖が有るため読み取られないことや誤字脱字防止の為にも、用紙に印刷して切り取って貼ったほうが良いです。
差出人 宛先
From To
Taro Yubin SHOPBOP RETURNS
Tokyo 1301 East Washigton Avenue
Chiyodaku 1-chome Madison, WI 53703
kasumigaseki 3-2 U.S.A
100-8798
Japan
印刷したらそれぞれ切り出し、下図の位置に貼り付けます。海外への長旅なのと扱いが乱暴なので貼った紙が破れて剥がれないように上からセロテープで覆います。
郵便局へ持って行き「航空便」又は「SAL便」で送りたいと申し出ます。書留は付けますか?と聞かれたら「付けません」です。